よくある質問
- ネズミは地雷捜索過程で死んでしまう事もあるのですか?
- どの種のネズミが訓練されるのですか?
- ネズミは犬よりも嗅覚がするどいのですか?
- ネズミはどのように訓練されるのですか?
- ネズミはどれくらい長く働けるのですか?
- ネズミは熱帯病に対し抵抗力があるのですか?
- ネズミは何を食べるのですか?
- ネズミは多くのケアと世話を必要としますか?
- ネズミを扱うのに文化的問題はありますか?
- 異なる人間が一匹のネズミを取り扱う事はできますか?
- 訓練されたネズミは維持にどれくらいの費用が掛かりますか?
- ネズミは地雷捜索動物として犬の代替となりますか?
- ネズミを名付ける事ができますか?
- ネズミの仕事はどのように見つけるのですか?政府に雇われて地雷撤去しているのですか?
Q:ネズミは地雷捜索過程で死んでしまう事もあるのですか?
A:ネズミは地雷を見つけその在り処を正確に指し示すよう訓練されています。ネズミはとても軽いので、地雷をひっかいたりその在り処を指し示す事によって重圧作動型地雷を作動させてしまうという事は極めて稀です。ネズミは地雷原の地雷を破壊する為の神風特攻隊となるよう訓練されているという考え方は誤解です。訓練済み動物はとても貴重であり地雷原に自由に解き放ちその命を不用意に失わせるなどという事はとてもできません。一方、APOPOが使用するネズミは、身体面と精神面のコンディションを最適化する為に大変なケアと注意でもって取り扱われています。
Q:どの種のネズミを使用するのですか?
A:げっ歯類には200種以上の種があり、哺乳類の中でも最大級のグループです。その中でAPOPOが地雷撤去作業に選んだのは「Cricetomy gambianus」と呼ばれるアフリカ巨大腹袋ネズミでした。敏感性と知能の点において、基本的にほとんどのネズミが捜索ネズミとなる資格があるのですが、この特定の種のネズミは地雷検出作業において、以下のような生来の強みを持っています。
- アフリカ大陸広範囲に生息する固有の種であり、アフリカ大陸の環境に適応しています。
- 飼育環境で8年間までは生きる事が可能で、訓練投資へのリターンが最大化されます。
- げっ歯類にしては比較的身体が大きく、監視しやすいので、現場で働くのに適しているのです。
- 穏やかかつ素直で、飼い慣らすのが簡単です。
- 野生種なので嗅覚が大変よく発達していると想定されました。
アフリカ巨大腹袋ネズミは0.7~1.5キログラムの体重で平均体長は、40センチメートルのシッポを除いて30~40センチメートルです。ネズミは地下の巣で生息し、そこではたいてい個々のネズミが異なった小室を持っています。ネズミは食物や他の諸々のものを腹袋に集めて地下に蓄え、いつも嗅覚を用いて自分達の来た道をもとに戻ります。-その行動は地雷撤去作業と似ています。過度の日光にさらされると熱射病になりやすいのですが、夜行性なので日中比較的穏やかで御しやすくなっています。
Q:ネズミは犬よりも嗅覚がするどいのですか?
A:伝統的には犬が追跡やにおいのかぎつけに関して名声が高いです。ネズミは犬の能力に匹敵するのでしょか?野生においてネズミは嗅覚を手掛かりに長距離間であっても意思の疎通を図る事ができるのです。ネズミを観察するとその鼻は常に大変活発に動いている事に気付くでしょう。かなり視力が悪いので、Cricetomysは大方嗅覚に頼って生活しています。犬に比べて身体が小さい事は明らかに有利なのです。たとえ頭が上を向いていても、鼻は常に地面の近くにあるからです。地面の近くでは蒸気が集結し風の速度も最も遅くなります。TNTで訓練されているにも関わらず、どのニトロ芳香族化合物、あるいはどの地雷外装材、如何なる手掛かりがネズミにとって検出され易いのかといった事は明らかになっていません。それゆえ、地雷撤去作業で見つかった特定ターゲットに対し常にネズミを対応させ直す必要があるのです。
Q:ネズミはどのように訓練されるのですか?
A:APOPOはクリック訓練と食物報酬を組み合わせた訓練方法を用いています。そのようにする事で、ネズミは食物欲しさに懸命に働き、その働きの分彼らの働きは肯定的に報酬を受けます。訓練は少年・少女期のネズミが母親から引き離される5週間目になる頃に始まります。初めの1週間は人間に慣れる為に世話役により注意深く面倒を見られます。それからカチッという音と食物報酬を関連付けるよう教えられます。その後食物報酬を得る為に特定のタスクをこなさなければならなくなります。においの刷り込みが行われた後にはタスクの複雑性は徐々に増していきます。
おそらく犬の訓練との最大の違いはネズミは従順になるようには訓練されない事です。それゆえ総合訓練期間は比較的短くてすみます。これまでのAPOPOの経験からすると、現場のネズミは8~12ヶ月で、RESTのネズミは6~10ヶ月で訓練が終了します。
知能的には、ネズミは要求された仕事を比較的素早く学ぶにあたり十分かしこく、標準化するよう学ぶのにあたり雑過ぎるという事もありません。食物によってネズミのモチベーションを強く管理する事が可能となり、パフォーマンスの質向上の効果的な推進力となっています。
Q:ネズミはどれくらい長く働けるのですか?
A:通常ネズミは一日約30分、一週間当たり5日間訓練されます。この期間中ネズミは働きに応じた食事を与えられ、週末に大量で種類の豊富な食事を与えられます。
REST分析によると、ネズミは約15分に100~150のフィルターを評価する事ができます。現場においては、自由に走り回るネズミは平均30分で100平方メートルの箱を走査する事ができます。1セッションでは2個の箱を走査する事ができます。
Q:ネズミは熱帯病に対し抵抗力はあるのですか?
A:獣医学的ケアの必要性はアフリカ巨大腹袋ネズミに対してはほとんどありません。サブサハラアフリカ固有の種である為、輸入種よりも地域の病気に対し抵抗力があります。
Q:ネズミは何を食べるのですか?
A:仕事のある日は主にバナナとピーナッツから成る報酬食物を食べます。週末には、穀物、とうもろこし、木の実、野菜、果物、魚、そして時に昆虫といったバランスのとれた食事を与えられます。これは繁殖中のネズミにとっては常置の食事となります。ネズミは一般的に実に様々なものを食べるので食事供給はめったに問題にはなりません。
Q:ネズミは多くのケアと世話を必要としますか?
A:飼育環境で生まれたネズミはなでられる事を非常に好みます。犬のように日々の散歩を楽しみます。APOPOはいくつかの小さな囲い場を外に持っていて、ネズミはそこで戯れ外部環境に慣れる事ができます。檻の清掃中、訓練場を自由に歩き回るネズミもいます。ネズミは逃げようなどとはせず、ただそこら辺りを歩き回り新しい環境を探索する事を楽しむのです。
Q:ネズミを扱うのに文化的問題はありますか?
A:APOPOの経験上、動物訓練職の経験のあるトレーナー(ほとんどがタンザニア人)は皆素早く訓練の仕事を覚えています。訓練士に恐怖心が生じた事はなく、ネズミが恐怖心を抱く原因となる謝った取り扱いや乱暴な取り扱いも生じた事はありません。一般的にかなり優しい取り扱いやネズミとの敬意ある接触が観察されています。この肯定的経験からは地雷撤去コミュニティーのネズミ使用者もすぐにこの新しいアプローチに慣れるだろうと期待しています。将来、異なる地域が地雷捜索ネズミの受容に関して文化的に異なる反応を示すかもしれません。これまでに地雷撤去犬が宗教的理由により評価されない地域もありました。しかしこれまでのところ、受益コミュニティーと地雷撤去組織の初期反応はとても肯定的です。
Q:一匹のネズミを異なる人間が訓練する事は可能ですか?
A:ネズミの重要な利点は個人の訓練士から比較的自立しているという事です。一般的にほとんどのネズミは同じ訓練士に面倒を見られますが、その訓練士不在時に代わりの誰かに面倒を見られてもそのパフォーマンスに大きな違いを示す事はありません。とはいえ、新しい訓練士がネズミの特定の振る舞いについて簡潔な指示を受ける事は望ましいです。この事は訓練士が必ずしも担当のネズミの地雷撤去作業について行かなくても良いというロジスティックな利点となります。
Q:訓練されたネズミは維持にどれくらいの費用が掛かりますか?
A:作業効率が続くタイムスパンは地雷捜索犬と似ている一方で、ネズミは維持・ケア・訓練期間、そして訓練所や搬送の必要性の面で大きなコスト面の利点があります。げっ歯類地雷捜索技術に掛かる正確なコスト計算は一定期間、現場作業をした後でないとできません。しかし、現在のところ一匹のネズミの基本的食事・栄養供給、そして健康管理には一月約5ユーロ(約850円)必要であると見積もられています。訓練・評価・ケア等全ての要素を考慮に入れると一匹の地雷捜索ネズミを完全に訓練するのには平均約6000ユーロ(約100万円)掛かります。地雷捜索犬訓練に掛かる費用の詳細コスト分析データがあれば、捜索ネズミ訓練に掛かる費用との直接比較が可能です。
Q:ネズミは地雷捜索動物として犬の代替となりますか?
A:実際、地雷捜索ネズミと犬は地雷撲滅技術に使う手段としては互いに補完関係にあります。ネズミと犬の持つ技術はそれぞれそれ自体で主要捜索手段となる一方、互いに互いのパフォーマンスの質を確定し合います。囲いのない開いた現場では、ネズミは地雷の集約する地雷原を効率良く走査します。こうした条件下ではネズミの方が犬よりも簡単に地雷の在り処を指し示す事ができるようです。しかし、犬のほうがより広範囲の現場をより速く捜査する事ができます。RESTシステムにおいては、ネズミを使う事の特定の利点は明らかです。ネズミは身体が小さいのでREST装置は小さくてすみ、管理も簡単です。標本の移行が速く作業がスピーディーな事にその事実は表れています。
ネズミは犬よりも機械的に働きます。
何十年も前から地雷捜索に使用されているという明確な利点が犬にもあります。その結果として多くの訓練会社や経験豊かな訓練士が存在します。ネズミが犬と同等の評価を得るようになるまでにはかなりの時間と努力が必要となるでしょう。
Q:ネズミを名付ける事はできますか?
A:ヒーローネズミサポーターは一回限りの費用250ユーロ(約4万2千円)(年間サポート費用含む)でネズミを名付ける事ができます。しかし名前の更新は頻繁には行われません。毎月毎ではなく年に4回です。なぜなら、我々が望んでいる程定期的に全てのネズミの活動を報告するだけのスタッフ能力が現在ないからです。さらに名付ける事に対する興味が起こった時点での新生ネズミの数の影響もあります。アフリカ腹袋ネズミの妊娠期間は2ヶ月です。たとえ我々が繁殖期の夫婦の数を把握していても、分娩時間は様々で、多くのネズミは野生を疑似体験する為に外の繁殖檻にいて、しばしば巣に隠れているのでいつ分娩したのか把握しにくいのです。
Q:ネズミの仕事はどのように見つけるのですか?政府に雇われて地雷撤去しているのですか?
A:APOPOは、モザンビークのAMAT(APOPO地雷処理チーム)の下でフル地雷撤去作業を行っています。AMATは森林区画伐採、ネズミ、手動撤去、の3パーツから成る総合的システムです。AMATはフルの地雷撤去タスクを与えられれば、与えられた地域の地雷撤去作業を第一段階から最終段階まで全て請け負います。草木を伐採し、地雷を識別するのにネズミを用い、地雷撤去に手動地雷撤去装置を適用します。APOPOはまた、パートナーNGOや外部の地雷撤去オペレーターに地雷捜索サービスを提供します。











