地雷を見つける
地雷を最も効率的かつ効果的に見つける為にヒーローネズミは地雷撤去の過程において、適用可能な二つの補完的技術を使います。
ヒーローネズミは、金属・プラスティック外装どちらの地雷も検出できます。直接捜索
現場では革ひもにつながれたネズミが体系的に地雷敷設地を捜索し、表面土壌をひっかく事で埋設された地雷の場所を指し示します。埋設地雷の捜索は、地雷撤去前の最終作業であり、最も重要な、そして、一番骨の折れる作業です。
地雷敷設地の輪郭がはっきりすると、地雷・UXOの位置確定・撤去作業が始まります。撤去過程をスピードアップするために、地雷捜索ネズミは埋設地雷の位置を直接指し示させる目的で使用されます。平均的には、一匹のネズミが100平方メートルの箱を検査するのに30分かかります。そして一般的に地雷捜索ネズミは一日に200平方メートルを走査する事が可能です。
ネズミは2人の訓練士とつながれた捜索ひもで現場を導かれます。ネズミは捜索ひもを体系的にたどり、疑わしい場所に囲いを設置しながら道路から道路へと捜索を進めます。訓練士は囲い場の反対側、安全な道路側に立ち、疑わしい場所により近い方の足に捜索ひもを固定させます。ネズミが囲い場の端に到達したら訓練士は横方向に一歩動きネズミは次の道路へ進みます。囲い場あるいは道路を使ったシステムは訓練士に安全にアクセスできる通路を提供します。APOPOは5メートル×20メートルの囲い場を使っています。これは、ネズミが一つの囲い場を検査するのに、50センチメートルの通路を40回捜索する必要がある事を意味します。
ネズミは土壌表面を引っ掻いて地雷の在り処を指し示します。ネズミは軽いので起爆剤を作動させてしまうという事はありません。訓練では、ネズミが正しく地雷の位置を指し示したらカチッという音をさせ、ネズミは報酬の食べ物をもらいに訓練士のもとへ行きます。観察役のもう一人の訓練士は作業中のネズミの行動と働きに関して記録をとります。
典型的には、1箇所のエリアを捜索するのに1~2匹のネズミが平行して使用されます。ネズミの数はエリアのリスク評価、作業モデル、そして他の捜索技術との組み合わせ等によって決定されます。他の地雷検出装置の質の制御あるいは機械的撤去後の確定検査は主要捜索に比べて必要動物数は少なくてすみます。タンザニアの訓練場でネズミが完全に訓練された後、そのパフォーマンスの質を評定するために一連の機械的テストが施行されました。望まれた必要条件を満たしたネズミは地雷撤去作業へ選出されます。捜索犬と同様、地雷撤去作業で見つかった特定地雷に対してネズミは現場派遣前に再調整されます。
長距離爆発物嗅覚追跡(REST)
長距離爆発物嗅覚追跡(REST)はネズミを地雷原に連れて行く代わりに地雷原からにおいをネズミの元に持ってきます。現場のサンプルから爆発物を検出するよう訓練されているヒーローネズミは地雷原を実際の輪郭状態に留めたままの検出作業を可能にします。
地雷撤去組織は、地雷が実際にはない場所で地雷を探そうと大変な努力をしています。RESTの技術はどのエリアに爆発物がないかを判断し、疑わしかった主な地雷原の多くを開放する事を可能にする効果的な手段です。
ここをクリックして下さい。ヒーローネズミの活動地域が示されています。
RESTの技術はまだ研究段階で、国際地雷処理基準に従った認定はまだ受けていません。本質的にその技術は標本チームの働きによって機能します。チームは地雷撤去車両によってつくられた小道を歩き100メートル毎に背中に装置したパンプを用いて標本を採取します。パンプはフィルターを通して道路上層の空気とほこり等を吸い取ります。フィルターは、地雷とUXOから発生する爆発物を採集するようにデザインされています。
訓練済みネズミはこれらのフィルターを実験室で体系的に検査し、フィルター内の爆発物痕跡の有無を報告します。疑わしいサインが検出された場合には道路拡張は慎重に検討され、地雷撤去会社によるさらなるフォローアップ捜査の為その地域は記録に残されます。
毎日、約30匹のネズミが低濃度のTNTを含む土壌標本を検査しています。他の技術との併用によりREST技術は、戦後の国が緊急援助物資を受けられるよう素早く道路を開通させる事を可能にするのです。
参考資料:モザンビークでの地雷撤去活動報告書











